ヨハン教会でも復活祭として特別な礼拝を持っています。いつもイエスの受難と復活のミュージカルを特別プログラムとして持っているのですが、今回は、スキットでもなくミュージカルでもなく、映像やスキットや聖歌隊などいろいろなものが混ざった斬新なスタイルのプログラムがあり恵まれました。ヨハン教会屈指の俳優たちがそれぞれの衣装に身をまとい演技をするのもなかなか上手ですが、それ以上にイエス様の復活をもう一度思い起こす機会となりました。
ヨハンの全国の教会でも同様にそれぞれのプログラムをもってイースター礼拝が行われたことでしょう。プロのシンガーを招待してのゴスペルライブもヨハン教会では開催しており、これはこれで迫力があって恵まれますが、ただイエス様のことを思いながら、礼拝に集中するのも、また良い週間であるといえます。
思えば約2年前、東日本大震災がありました。そのときは社会的にも個人的にもいろいろな苦難があり、イースターはまさに受難のときでした。社会的には、地震後、電気・ガス・水道のインフラが止まったり、交通機関が止まったり、物が不足したり、家屋に亀裂が入ったり、原子力発電所から放射線が漏れたりと数えきれないほどいろいろな問題が生じました。また、個人的にも仕事であるシステム構築をしていて追い込みの時期であり、周囲が大変なときにもかかわらずずっと仕事をし続けなければならないという葛藤の中、働いていました。まさにそういう状況にいましたので、ヨハン教会での礼拝は毎週ごとにひときわ新鮮なものであり、賛美やメッセージに感動があふれました。また、このときは、ヨハン教会連合として被災地に何度にもわたりボランティアに行きました。私は本当は3月に行きたかったのですが、どうしても仕事があって調整がとれず、結局、行ったのは4月と5月になりました。最悪の状況は去った後でしたが、それでもあちらこちらに瓦礫や津波の爪痕が残されていたのを覚えています。その中、ヨハン教会連合と書かれたベストを着て、炊き出しをしたり、高齢者のお世話をしたり、外の側溝の泥かきをしたりするなど、疲れはしましたが喜びとなりました。本当にキリストの受難の意味をかめしめる年でした。
しかし、あれから2年経ち人々の心が癒されたのかと思うとまだそうでもないようです。結局、お金や物の復興だけでは人の心は満たされず、絶対に私たちを愛して下さる神様の聖霊の満たしが必要なのではと強く感じます。ヨハン教会はもっと主のために仕え苦しんでいる人々のもとに遣わされる教会になってほしいと祈ります。